映画ロケ地の酒蔵へ ~武重本家酒造~
みなさんは
「十二六」(どぶろく)というお酒があるの知ってますか?
私は
milkyさんのブログでそのお酒の存在を知ったんだけど
一風変わったユニークなお酒。
日々刻々と変わる発酵途中のお酒を商品化したもの。
どんなものか気になってたんだけど
春分の日、蔵元である佐久の
武重本家酒造さんで年に1回の「酒蔵開放」があると
milkyさんに教えてもらったので行ってきました。
何かナガブロ酒のヒントになるものがあるかな?なんて思いながら。
古い建物が好きだという次男を連れて。
行ってみるとそれはそれは大きな酒蔵で道に交通整理の方が出るほどのにぎわい
この日も1250人もの人出だったそう。
しかし、小5の次男、お目当てのコロッケも信州牛のハンバーガーも売り切れで撃沈
私も車で行ったから試飲ができず、消化不良状態
お酒の種類もあり過ぎて何がなんだかわからない。
とりあえず仕込みの時期にしか買えない限定販売の「十二六」と
蔵人が好んで飲むという「御園竹旨口山廃酒」を購入。
他にもいろんな味の甘酒や酒粕寒天などの試食やどぶろくせっけんの販売コーナーもありました。
武重本家酒造蔵開放展示パネルより
ここのお酒の特徴は◆
山廃仕込◆を行っていること。
お酒の原料は麹、蒸し米、水。
お酒は
カビ、
酵母、
乳酸菌の自然の働きを利用した発酵食品。
お酒ができる過程を簡単に言うと、
麹菌の働きで蒸し米のデンプンを糖化し、酵母菌で糖をアルコールとCO2に分解してできるものです。
そして発酵過程で雑菌の増殖を抑え、味の成分として重要な役割を果たすのが乳酸菌。
「山廃仕込」は昔から行われている伝統の製法で
自然に存在する乳酸菌を利用するもので
時間と手間がかかり、高い技術力が必要です。
手間ひまかけてじっくり熟成させたお酒というわけです。
それに対し
乳酸をあらかじめ添加してつくる製法を
「速醸仕込」といい、
腐敗の心配がなく、仕込み期間が短縮され発酵管理がしやすい製法で、全国のほとんどの酒蔵はこの製法を行っています。
この蔵は
旧中仙道沿いの風情ある街なみ。
裏手の敷地が映画「
たそがれ清兵衛」のロケ地となり
オープンセットが組まれ撮影が行われたそうです。
登録文化財の建物をゆっくり見たかったのだけど次男の集中力も切れて断念
わが家にもどり、購入した「十二六」と「御園竹旨口山廃酒」をいただいた。
「十二六」は発酵途中なので炭酸ガスが抜けるようフタに穴があいている。
見た目は甘酒。飲むと炭酸が口の中に広がる。酸っぱい。
在学中に味見していたもろみの味を思い出す。
前述のカビ、酵母、乳酸菌の働きが口の中で実感できる。
「御園竹旨口山廃酒」
これは美味しかった!!
ほとんどだんなに飲まれちゃったけど
クセがなくすっきりして透明感あふれる味。
また買ってこよ~!!
この辺で売ってるかなぁ。
いろいろチャレンジしている武重本家酒造さん
今後も注目していきたいです!
milkyさんの酒蔵開放の記事は
コチラ
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